コンパクトデジタルカメラ、略してコンデジ。すなわち、レンズ交換ができないデジタルカメラを指す言葉ですが、コンデジはその名の通りコンパクトさが売りのカメラ。
フィルムに相当する撮像素子(イメージセンサー)が小さいコンデジ(1/2.33型)からセンサーサイズが大きいコンデジ(APS-C)まで、使ってみた感想を書いてみようと思います。
※IXY 150以外はすべてレンタル品です
Canon
IXY 150
センサーは1/2.33型のCCD。RAWで保存することができず、JPEG一発撮りでしか撮影ができません。しかし、軽量で小型であり、35mm判換算で28-224mm相当の8倍ズームレンズを搭載しています。ただし、オート・プログラムAE時の連写速度は非常に遅く(毎秒0.8コマ)、ローライトモードに切り替えると毎秒2.2コマにはなりますが、どちらにしろ連写には不向きです。
自由自在に光学ズームができることは素晴らしいですが、それ以外は高級スマホのカメラが優れていると思います。
4枚目の集合写真には、私がIXY 150を使って撮影した写真が使用されており、本当に嬉しいです。本日付けでイッツサニーを卒業と同時にサンオフィスを退所させていただきます。
— のこ (@kanoko_yamada_) 2022年11月30日
みんな応援ありがとうございました。
本当に幸せでした🫶🏻忘れないでね〜😭#イッツサニー #山田佳乃子 pic.twitter.com/kK8tMT8L0b
作例
PowerShot G1 X Mark III
センサーはAPS-CサイズのCMOSで、レンズは35mm判換算で24-72mm相当の焦点距離を持ちます(実焦点距離は15-45mm)。最大口径値はワイド端でF2.8、テレ端でF5.6で、Canonのコンパクトデジタルカメラのフラッグシップ機に位置づけられています。レンズが交換できないため、キスデジと言っても過言ではありません。初代Kiss Mと発売時期が近いカメラで、軽量かつ薄型のボディが特徴です。
しかしながら、このカメラを購入するのであれば、事実上のRFマウント版Kiss MであるEOS R50を選んだ方が幸せになれるかもしれません。キットレンズのRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMも評判が良いため、レンズ一体型のG1X Mark IIIを選ぶメリットはあまりないでしょう。
一方で、このカメラのメリットとしては、10cmまで寄れることや、ワイド端の開放F値が小さいため、絞り開放で撮影した場合、ISO感度をあまり上げずにシャッタースピードを稼げることが挙げられます。これにより、被写体ブレを抑えられたり、背景をぼかした表現(被写界深度を浅くする)ことが可能です。
PowerShot G3 X
他社の高倍率ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ(ネオ一眼)と比べると、一眼レフや一眼レフスタイルのミラーレスよりは小型ミラーレスに近い雰囲気を持つコンデジです。
普通のコンデジに比べると大きく、重いですが、その分5mm換算で24-600mm相当のレンズが搭載されているので、それほど気になりません。
また、センサーは1型のCMOSを採用しているため、画質も十分良いと思います。
ただし、EVFが内蔵されていないため、ファインダーを覗いて撮影したい人には微妙かもしれません。背面モニターでの撮影よりも手ブレが軽減され、撮影意識も高まるため、ファインダーがあった方が好きなんですけどね……。
作例
SONY
Cyber-shot RX100
センサーは1型の積層型CMOSで、35mm判換算で28-100mm相当のズームレンズが搭載されています。
テレ端の換算焦点距離が100mmなので、小規模のアイドルライブならトリミングや全画素超解像ズーム(JPEG撮影時のみ)で何とか対応できるかもしれません。毎秒10コマの連写速度も必要十分です。
Cyber-shot RX100VI
センサーは1型のCMOS(積層型)。35mm判換算で24-200mm相当ですので、広角に撮りたいときも望遠に撮りたいときにもちょうどいいカメラです。連写速度は最高で毎秒24コマと超高速。バッファにも余裕があるため、ルチアーズの1stワンマンライブでも快適に使えました。
ただし、メモリーカードの書き込み速度は大して速くないのか、バッファが満タンになると再び連写可能になるまで時間を要しました(UHS-IのSDXCメモリーカード使用時)。
EVFがついているので、撮っている快感がありますね。しかも小型・軽量なので、サブ機としては全然アリです。
作例
Panasonic
LUMIX LX100
RX100とよく似た製品名のカメラですが、センサーは4/3型のMOSを採用しています。なお、マイクロフォーサーズの4/3型センサーよりも若干小さいですが、これはマルチアスペクト対応のためにアスペクト比を変えても画角が変わらないように設計されたためです。クラシカルなデザインで、35mm判換算で24-75mm、F1.7-2.8の明るいレンズを搭載しています。風景を撮影する際は絞ると思いますが、暗い場所でもシャッタースピードを稼げるため、非常に使い勝手が良いですね。また、EVFも搭載しており、レンズ側面にあるAF・MFの切り替えスイッチも便利な機能です。
また、ワイド端で3cm、テレ端で30cmまで寄れるレンズは、被写体により近づけることができるため、広角で被写体により近づきたい時に便利かもしれません。
コンデジなのでレンズ交換の必要がなく、ワイド端が28mmよりも広い24mmなので、風景撮影に適しています。また、クラシカルでメカメカしいデザインが魅力的。
4K動画の撮影も可能なので、Vloggerにもおすすめです。
※背面モニタは固定式なので、自撮りやローアングルからの撮影を好む方には向いていません